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旧NISAと新NISAの違いを徹底解説

旧NISAと新NISAの違いを徹底解説

資産運用の初心者から経験者まで、多くの人が注目しているNISA(少額投資非課税制度)。これまで「旧NISA」が提供されていましたが、2024年から「新NISA」に改訂され、制度が大きく変更されます。すでに制度変更後1年程経ちましたが、本記事では、改めて旧NISAと新NISAの違いをわかりやすく解説し、新NISAの活用法について詳しく紹介します。

新NISAから資産運用を開始された方も改めて旧NISA制度についても把握することで、マネーリテラシーが向上し、今後の制度変更等があった場合にも素早い判断ができるようになるでしょう。


NISAの基本概要

NISAは、個人が少額から投資を始めやすくするために導入された税制優遇制度です。この制度を利用すると、投資による利益(配当金や売却益)が一定の条件のもとで非課税となります。

NISAの主な目的
  • 投資へのハードルを下げる。
  • 長期的な資産形成を促進する。
  • 日本経済の成長を支援する。

旧NISAと新NISAは、制度の細部に違いがありますが、基本的な目的は共通しています。


旧NISAの特徴

旧NISAは、2023年まで利用可能だった制度で、以下の3つのタイプがありました。

1. 一般NISA
  • 年間非課税投資枠: 120万円。
  • 非課税期間: 最長5年間。
  • 対象商品: 株式、投資信託、ETF、REITなど。
  • 特徴: 幅広い商品が対象となり、短期的な利益を目的とする投資にも向いていました。
2. つみたてNISA
  • 年間非課税投資枠: 40万円。
  • 非課税期間: 最長20年間。
  • 対象商品: 長期投資に適した低コストの投資信託やETF。
  • 特徴: 長期的な資産形成を目的とした制度で、初心者向けとされていました。
3. ジュニアNISA
  • 年間非課税投資枠: 80万円。
  • 非課税期間: 子供が18歳になるまで(18歳以降は払い出し可能)。
  • 対象商品: 一般NISAと同じ。
  • 特徴: 子供の教育資金や将来のための資産形成をサポート。
旧NISAのデメリット
  • 一般NISAは非課税期間が5年間と短く、満期後の資産運用計画が必要でした。
  • 制度が複雑で、どのNISAを選ぶべきか分かりにくいという声も多くありました。

新NISAの特徴

2024年から導入される新NISAでは、旧制度の課題を解消するため、大幅に改訂されます。

1. 非課税期間の恒久化

新NISAでは、非課税期間が無期限となり、投資家にとって大きな安心材料となりました。

2. 年間投資枠の拡大
  • 年間投資枠: 360万円(成長投資枠120万円 + つみたて投資枠240万円)。
  • 生涯投資枠: 1,800万円(うちつみたて枠は1,200万円まで)。
3. 口座の一本化

旧NISAでは「一般NISA」と「つみたてNISA」が別々の制度として存在しましたが、新NISAでは1つの口座で管理できるようになります。

4. 対象商品の変更

新NISAでは、以下の商品が対象となります。

  • 成長投資枠: 個別株式、ETF、REIT。
  • つみたて投資枠: 長期投資向けの投資信託やETF。
5. 柔軟な利用方法

年間360万円の枠内で、「成長投資枠(240万)」と「つみたて投資枠(120万円)」を自由に組み合わせて利用可能です。

新NISAのメリット
  • 非課税期間が無期限で、運用の自由度が高い。
  • 年間投資枠が拡大し、より多くの資金を非課税で運用可能。
  • 口座の一本化により管理が簡単。

旧NISAと新NISAの比較

項目 旧NISA 新NISA
非課税期間 一般NISA: 5年、つみたてNISA: 20年 無期限
年間投資枠 一般NISA: 120万円、つみたてNISA: 40万円 360万円
生涯投資枠 制限なし 1,800万円
対象商品 株式、投資信託など 株式、投資信託など
制度の複雑さ 複数の種類があり分かりにくい 一本化されて分かりやすい

新NISAを活用する際のポイント

1. 投資目的を明確にする

新NISAは、つみたて枠と成長投資枠を自由に組み合わせられるため、自分の投資目的に合わせたプランニングが重要です。

基本的には現在の年齢や世帯での収支、今後のライフイベント等を考慮しいつまで投資資産として保有し、いつ使うか、目標金額をどこに設定するか等の計画に基づき投資金額を含めて目的を明確にするとよいでしょう。

2. リスク許容度を把握する

成長投資枠では株式投資が中心となるため、リスク許容度を考慮して投資額を設定しましょう。

3. つみたて投資枠を最大限活用する

安定的な資産形成を目指す場合、つみたて投資枠を優先的に活用するのがおすすめです。

4. 非課税メリットを最大化する

新NISAでは生涯投資枠が1,800万円に設定されています。この枠内で可能な限り運用を行い、非課税の恩恵を受けましょう。


新NISAの注意点

1. 生涯投資枠の管理が必要

生涯投資枠は限られているため、計画的に利用する必要があります。

2. 対象商品の選定に注意

対象となる金融商品の中でも、手数料やリスクの異なる商品が多いため、自分に合った商品を選ぶことが重要です。

3. 早めの利用開始がおすすめ

早期に新NISAを活用することで、複利効果を最大限に引き出せます。


まとめ

新NISAは、非課税期間の恒久化や年間投資枠の拡大など、投資家にとって魅力的な制度です。旧NISAと比べて利用しやすくなっており、初心者から上級者まで幅広い層に対応しています。自身の投資目的やリスク許容度に応じて適切に活用することで、効率的な資産形成が可能になります。

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