単利と複利の違いを理解して賢く資産を増やそう
資産形成を考える上で、「単利」と「複利」は欠かせない概念です。証券会社のHPで簡単に積立シミュレーションが出来たり、Youtube等で分かりやすく解説している動画も多々あり、すでに十分な理解をしている方も多くいらっしゃることと思いますが、この2つの違いを理解することで、どのように資産を増やしていくかの道筋が見えてきます。この記事では、単利と複利の基本的な仕組み、メリット・デメリット、そして資産形成への応用について解説します。
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1. 単利とは?
単利は、元本(最初に投資したお金)に対してのみ利息が計算される仕組みです。つまり、得られた利息は元本に加えられず、利息の計算対象になりません。
単利の計算式
利息 = 元本 × 金利 × 期間
例:100万円を年利5%で5年間運用した場合
年間利息:100万円 × 5% = 5万円
5年間の利息:5万円 × 5年 = 25万円
合計金額:100万円 + 25万円 = 125万円
単利では、運用期間が長くなっても元本に対する利息が一定のため、資産の増加速度は緩やかです。
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2. 複利とは?
複利は、元本だけでなく、得られた利息にもさらに利息がつく仕組みです。これにより、時間が経つほど加速度的に資産が増える効果があります。これを「複利効果」と呼びます。
複利の計算式
元本 × (1 + 金利) ^ 期間
例:100万円を年利5%で5年間運用した場合
1年後:100万円 × (1 + 0.05) = 105万円
2年後:105万円 × (1 + 0.05) = 110.25万円
5年後:約127.63万円
複利では、運用期間が長くなるほど利息が元本に上乗せされるため、増加率が大きくなります。
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3. 単利と複利の違いを表で比較
4. 複利効果の威力を知る
時間が鍵!「72の法則」
「72の法則」とは、資産が倍になるまでの期間をおおまかに計算する方法です。
72 ÷ 年利 (%) = 資産が倍になるまでの年数
例:年利6%の場合、72 ÷ 6 = 12年で資産が倍になる。
この法則からも、複利では運用期間が長いほどその効果が大きくなることがわかります。
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5. 単利と複利を使い分けるポイント
単利を選ぶ場合
短期間の運用を考えているとき
リスクを最小限に抑えたいとき
元本保証の商品(定期預金など)を選びたいとき
複利を選ぶ場合
長期的な運用を計画しているとき
インフレ対策を考えているとき
少額でも効率よく資産を増やしたいとき
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6. まとめ
単利と複利は、一見すると単純な仕組みに見えますが、運用期間や目標によって適した使い方が異なります。特に、複利の力を最大限活用するためには、長期的な視点を持つことが重要です。
若いうちから始めた方がいいというのはこの複利の長期的なメリットを最大限に活かして、損をしにくい状態にすること、利益率をより高くできる可能性があるということからきています。
少額でも早く始めることで、複利効果の恩恵を大きく受けられるとともに、資産運用を行う経験値が上がっていく時間にもなります。ぜひ、今日から資産運用を始めて、時間を味方につけましょう!
※資産運用はしっかり勉強をして自分に見合った運用を心がけるようにしましょう!